高額療養費制度 Episode.1

兼ねてからレミケードをはじめとする『生物学的製剤』についても

価格が高すぎるという世界的な批判があります。

もっと安価に手に入れば救われる人は増えるはず。

もちろんそれなりの技術をもって作られる薬なので

製薬会社も相当の開発費用を使ったのだろうと思います。

それを回収するのは企業として当然のことだと思います。

でもさ。

病気は収入や財産、人脈、社会的地位に関係なく

誰でもなる可能性があるんですよ。

『払えねーなら、救ってやれねー。』

とまではいかないとしても

現実的にそういう状況になる患者が発生しちゃったら

もう言ってるのと同じことですからね。

もうちょっとどうにかならないのかなーと

思うことがあります。

ここはひとつ患者として、

また高額療養費制度の常連として

知っていることを書いていこうと思います。




『がん患者、お金との闘い』/北海道テレビ放送取材班(岩波書店)

という本の中で高額療養費について触れてありました。

抗がん剤治療でお金がかかり,

それが長期間続く場合、

高額療養費制度を利用しても

自己負担額に家計が徐々に圧迫されていくという問題。



高額医療制度は

被保険者とその扶養家族に対して

一定金額以上かかった場合は医療費の補助をします。

ただし全額は無理だからちょっとは自分で出してね。

というもの。



自己負担限度額は、この『手出し』のお金のことです。



所定の様式に記入して、

病院の領収書を添付して申請すれば

医療費が発生した月を含めて約4ヶ月後に

自己負担限度額を超過した分が

指定した口座に還付されます。



全国健康保険協会の冊子によると

手出しする金額には

所得等に応じて3ランクあり、

上から


①【上位所得者】

 =70才未満で標準報酬月額53万円以上の被保険者&扶養家族。

②【一般】

 =①、③以外

③【低所得者】

 =被保険者の住民税が非課税の場合など。


と区分され、

それぞれの自己負担限度額は


①=\150,000+(医療費総額-\500,000)×1%

②=\80,100+(医療費総額-\267,000)×1%

③=\35,400(定額)


となります。



ちなみに私は障害者手帳があり

住民税が非課税、すなわち③ということになります。

レミケードは2ヶ月ごとなので

自己負担限度額分を2月で貯めて

あとの分は還付金を循環させてやり繰りしています。



仮に投与スパンが毎月だったら

今の給料ではとても負担しきれません。

そこらへんは自分で調べて

詳しく検討する必要があります。

もしかしたら私も、

『今の収入じゃどうやったって払えない。制度は使えねーな……』

となっていたかも知れません。



この本はがん患者の場合について。

手術、投薬、放射線、免疫など

様々な療法を組み合わせるのが

がん治療の基本と聞きます。

抗がん剤を飲み続けないといけないし、

入院して他の療法を試すとなると

その月だけドーンと請求されるんでしょう。

とにかく毎月金がかかる。

確実に。



しかも住民税が非課税でなければ

その負担金額は②ということになります。



一度きりの大きな病気や手術をした人がいた場合

『安く済んだ。』『助かった。』という実感も持てるでしょう。



もしそれが長期間続いたら?

自己負担限度額でさえなかなかの金額です。

家計を圧迫する結果になるでしょう。



私とがん患者を並べて検討する気はありませんが

この本で指摘しているのは

高い医療費を長期間負担し続ける場合、

現行の高額療養費制度で良いのか?

短期、超短期的な高額医療を受ける人と比べて平等か?

という指摘だと思いました。



また、患者が専業主婦の場合、

収入のない自分の病気に大きなお金が必要になり

旦那様や、

援助してくれる旦那様の家族などに対して

肩身の狭い思いをするという

『二重苦』も想定されるのではないかということ。



そんないい人ばっかじゃないでしょうから

実際悪口言われてる患者さんもいるのではないかと思います。



まぁ、そこは人間関係の生み出す副産物として置いといて。



基本的に私は『高額療養費制度』の恩恵を

120%享受していると感謝しているので

この制度自体を批判する気はありません。

絶対必要な制度だし、

自分のために薬を買うんだから

自己負担限度額分は最低限稼ぎたいと思います。

事前に具体的な金額を出して検討した結果

『ぎりぎりいける!』と判断しました。

結果として体調はものすごく良くなりました。

お金も循環させて、継続投与できています。

そのおかげで働けています。

ただ、自由に使えるお金はほとんどありません。

打開するためには収入を増やすしかありません。

その挑戦が可能である私は最高に幸せなんです。

ただのサービスとして自分が受けるメリットのみを

知っているのではいけないなと思いました。

自分にとってはスゲーいい制度。

では他のAS患者は?

では他の病気の患者は?

もっといい制度のあり方は?



専門家じゃやないけど

私の知識や感想でも

持ってて損はないかも…と

『がん患者、お金との闘い』を読んでいて思いました。



まずは高額療養費制度の基礎知識編から。

自分の復習も兼ねて。

続く!

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